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サービスのタネ:サステナブルな暮らしからニューノーマルを考える

サービスのタネ:サステナブルな暮らしからニューノーマルを考える

    サービスのタネでは、竹下が日常で気になった事柄から、サービスのタネを見つけます。
    ※サービスの「タネ」の為、一般ルールや法律などの具体的な観点は、現時点では考慮していません。

    サステナブルって何?

    雑誌を開いても、ラジオを聞いても、聞こえてくる「サステナブルな〇〇」というワード。
    ファッションだろうとグルメだろうと、ガジェットだろうと、車だろうと本当に何をみてもサステナビリティが謳われ始めています。

    意味がわからないよーという方のために、僭越ながら、竹下が3行でサステナビリティを説明します。

    近い将来、地球のリソース(資源)を使い切ってしまいそうだから
    なんとかしてこの無駄遣いを意識的にやめて
    再生・持続可能な世の中にしていこうぜ

    です。異論は認めます(弱気)

    自分には関係ないと思っている方、普通に暮らしていても少なからずもう変化はあるはずです。

    エコバックの存在を忘れ、2リットルのお茶とジャンプを小脇に抱えてコンビニから出てきませんでしたか?
    カフェで2時間くらい仕事してたら、アイスコーヒーに差しっぱなしの紙ストローがフニャフニャで飲めなくなったりしませんでしたか?

    こういったところから意識せずとも変化はすでにあります。
    サステナビリティな暮らしは、もはや対岸の火事でも、セレブのお洒落な趣味でもないのです。

    SDGsの取り組み

    そもそもサステナビリティがここまで言われているのは、セレブやメディアが勝手に取り上げているわけではなく、国連で決定した世界共通課題です。


    SDGs(エスディージーズ)は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年の国連193カ国で決められた国際社会共通の目標であり、2030年までに達成すべき17のグローバル目標と169のターゲットというものが掲げられ、環境問題だけでなく、人種差別や貧困問題など多岐に渡った課題解決を目標にしています。
    各国の達成率・ランキングなどは以下のサイトで閲覧する事ができます。

    https://dashboards.sdgindex.org/(英語)


    前述した国別の達成ランキングや、どの課題が残っているか?などが視覚的に確認できます。面白いです。
    日本は193か国中17位となっています。

    上の画像は、日本の現在の17目標の達成率を表したもの。
    緑は達成、赤に近づくほど大きな課題として残っているという意味です。

    調べていて気になったのはSDGsの認知度です。2015年から掲げられている割には、2020年9月段階では、日本でのSDGs認知度は30%程度と書かれています。


    しかも上記は、東京と神奈川の限られたアンケート調査ですので、実際はもっともっと少ないと思います。

    私自身、SDGsを認識したのは今年に入ってからですし、課題テーマが大きいので、自分ごとにしにくいかとも思います。
    達成目標の2030年まで残り10年。なんとなく目標や指針があると頑張れるというか、意識が変わったりするようが気がするので、是非広めていきたいなと感じました。

    SDGs参考サイト

    国連サイト
    https://www.un.org/sustainabledevelopment/(英語)
    国連広報センター
    https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

    サステナビリティは極めるとヴィーガンになる?

    最近断食をした竹下は(詳細は前回のサービスのタネをご覧ください)
    ヴィーガン食にも興味を持ち、Netflixのドキュメンタリーや、レシピ本などにも手を出し始めたのですが、
    ここにもやはり「サステナブル」の文字が躍り狂います。なぜなのでしょうか?

    温暖化の最大の原因は「畜産業」

    地球温暖化の原因の一つとされる温室効果ガスは、動物性の食品を作る工程で車や飛行機などよりも排出されています。
    これは、仮に世界のすべての車が電気自動車になったとしても、畜産業が現状と変わらない限り、温暖化問題は解消されないという事です。

    これを受け、近年、世界では動物食品の代替品が大流行し、ヴィーガンにシフトする動きも盛んです。
    乳製品・動物肉などを使用しない「プラントベース」と書かれた商品は、IKEAのカフェテリアや、コストコ、イオンなど、割と身近な店舗にも並ぶようにり、コメダも新しくプラントベース専門の業態を出店したり、モスやドトール、フレッシュネス、バーガーキングなど、肉商品が主体の一般的なチェーン店でも手軽に食べられるようになりました。(ファストフード型焼肉チェーン焼肉ライクでも大豆ミートが登場したという驚愕ニュースも)

    プラントベース肉ってどんな味?

    先日、池袋に新しくできたヴィーガンバーガーの店「ベジタリアンブッチャー」のバーガーを食べてきました。お店は大盛況で、席がなかったのでテイクアウトで食べてみました。

    鶏肉のようなあっさり感で、食感は肉です。満腹感もありますが、肉よりも胃もたれしない感じはとても良いです。
    代替肉に懐疑的な夫も特に文句は言わず食べていましたが、「完全な肉とは言えない」と美味しそうに食べている感じではありませんでした。(※個人の感想です)

    価格帯も一般的なファーストフードよりも若干高いので、まだまだ珍しいスポットだから、お洒落だからという感じで来店している人の方が多い印象でした。

    余談ですが、この「ベジタリアンブッチャー」というお店、先日サービスのタネでも話題にした配達デリバリー専門のゴーストレストラン出身です。
    プラントベースを広めていきたいという事で、実店舗ができたという流れです。応援したい!

    私は食肉が悪だとは思わないのですが、製造工程を見直すという観点は必要だと思います。
    いずれやってくるかもしれないプラントベース肉がメインになる日のために、まだ食べた事がない方は一度トライしてみてはいかがでしょうか?

    …これまた余談ですが、アメリカで1位、2位を争うシェアのプラントベース肉「Impossible」は、肉独特の血の匂いやシズル感を出すために、遺伝子組み換えされた大豆を使用する事で、限りなく肉に近い食感を実現しているそうです。
    オーガニックヴィーガンvsバイオテックヴィーガンという面白い戦いが繰り広げられていますので、静観している竹下です。

    〇〇フリー

    ヴィーガンに限らずヘルシー志向のグルメにもよく出てくる、グルテンフリー・乳製品フリー・カフェインフリー・グレイン(穀物)フリーetc…
    さらに食だけでなく、様々な場所でたくさんの〇〇フリーが掲げられています。
    これらも環境やサステナビリティを配慮した一環であり、企業の姿勢やブランディングにも一役かっています。

    プラスチックフリー

    一番目につきやすいフリー。石油が原料ですので、プラスチックの過剰使用はこれからもなくなっていくでしょうね。

    クルエルティフリー(動物実験なし)

    コスメなどでよく見ます。Lushなど老舗オーガニックブランドは昔から掲げていましたが、今は韓国コスメや若い女性がターゲットになるようなブランドでも見かけるようになりました。

    カーボンフリー

    googleは2030年まで100%カーボンフリーの企業にすると言っています。100%リサイクル電力での稼働をするなど世界へのアピールインパクトもさすがです。

    ケージフリー

    畜産業の改革の一つである、ケージではなく平飼いで育てられたものを指します。
    スターバックス・ウォルマートなど、100%ケージフリーの鶏卵のみ使用・販売すると発表されています。

    ファーフリー(アニマルフリー)

    ファッションブランドでも、もはや動物殺生のイメージがあるものは排除傾向にあります。
    ほんの10年前まではお金持ちは本毛皮を着ていたイメージでしたが、時代は急速に変化しているようです。

    バリアフリー

    福祉だけでなく、グローバルデザインの環境デザインや、心のバリアフリーという観点でも差別や環境での差をなくす動きが活発な場所で見かけます。

    サステナブルな暮らしが一般化するまでの道のり

    合理的で衛生的。そういった部分を進化させた結果が今であり、サステナビリティを向上させると不思議と退化していく感覚に陥る事があります。
    懐古主義的な発想で、風呂敷やおばあちゃんの知恵のような特集が発信されたりします。

    それ故に現代人の感覚では「不便」「不衛生」「非効率」といった受け入れ難い感覚を持つことも少なくありません。
    実際、コロナ禍では、テイクアウト時のマイカップ制度などが一旦中止されたり、エコバックなども店員が触れないようにするなど、衛生面が問題になっています。

    特に日本は、コンビニエンスストアの本当の「コンビニエンス」に恩恵を受けまくっている為、他国よりもプラスチック依存が強めだと感じます。
    その分衛生面も強いという相反する強みを持ち、今後の課題になりそうです。

    サステナブルな暮らし= ていねいな暮らし という認識であるうちは、一般化とは言えないので、もうひとアイデア欲しいところです。

    どういったサービスができそうか?

    サステナブルサブスクリプション


    「あ、袋忘れた。」「あ、スプーンない。」「あ、充電ない。」

    もう全部ひっくるめて月額払って使えるようにできるサービス。いつでもどこでもそこにある。そして戻せる。
    充電は100%リサイクルエネルギーのものだとイケてますよね。

    数値(目標)が見えるジム


    2030年までと決まっているのであれば、あらゆる場所で数値の見える化をする事で、意識が芽生えるのでは?
    ジムの器具に発電機を付け、電気を生み出す事に貢献するなど。

    江戸ブラッシュアップ


    江戸の町はゴミが落ちていなかったと言われていますが、そもそもゴミという概念をあまり持たないようにサイクルが回っていたという事のようです。
    鉄・紙・灰など、細かく回収屋・買取屋・修理屋というサイクルが発達していたというのが、世界的に見てもなかなか珍しいようで、本や特集記事などでもお手本にしたい時代として取り上げられています。

    ですが、前述した通り、懐古主義発想で昔に戻すだけでは、ニッチな扱いにくいものになってしまうと考えます。
    長屋・修理屋・廃品回収あたりは、現代風にアレンジすると面白いものができそうだなぁと、江戸のエコ話を見ていると考えてしまいます。

    まとめ

    サービスデザインには、「人間中心デザイン」という考え方がありますが、
    これはサステナビリティを考える上では、人間が中心ではなく「地球中心デザイン」にしなきゃいけないのでは?となりそうで怖いです。
    そもそも、人間中心デザインの本質は、人間が一番得をするように作る設計というわけではなく、使いやすさ、気持ち良さなどのを考える事です。
    課題としては、そこで終わるのではなく、その先に「そのサービスは持続可能なのか?」という問いかけがある事で今っぽさ、未来の需要が生まれるようなサービスに変換できる「真の人間中心デザイン」になるのかなと思います。
    サービス設計としてはとても難しいですが、誰かのためだけじゃなく、地球の為にもなるサービスができたら、とても幸せだなと思います。

    サービスデザインは、ユーザーの心理や行動を調査・分析しながら行う作業です

    キャンビーザライトは、みなさまが思いついたサービスアイデアを実現するためのお手伝いをしています。
    ぼんやりとしたものでもOKですので、お気軽にご相談ください。

    MEGUMI TAKESHITA

    MEGUMI TAKESHITA

    Director / Designer

    隙あらば旅に出たい